お知らせ
2025.02.24 お知らせ
コロナ禍での「ひとやすみ」と「気づき」
PTB:2016年の出会いを経て、2020年のコロナ禍があったと思います。小売や流通は環境変化がありました。皆さんにとってはどんな時期でしたか?
瀬戸口:コロナ禍の頃は、とにかく皆さんと支えあってましたね。息抜きというか。少しコロナが落ち着いた頃には、中島さんの運転で福岡や神社仏閣にドライブしたり。
副島:あの頃、皆さんと過ごした時間、今思い出しても糧になっていますね。
梶原:それまでは、やっぱり窯のことで、本当にまとまって休めるタイミングもなかったですし、貴重な時間でした。
副島:コロナで従業員さんが減って、それ以降は、ほとんどの工程を自分たちでやるようになったから、常にずっと忙しくしていますね。
中島:あの頃は、販路がいくつもある必要性を感じていました。窯元として直接お客様につながれる場所が本当に必要だなと。器は、卸が中心になりがちで、お客様や消費地とのつながりを産地側が作りづらい。だから、お客様に直接、自分たちの器のことを伝えられるようにって、考えてきました。
いい器をつくり続けるために。わたしたちの経営会議
PTB:作る人と使う人の「距離」をどう近づけられるかということですね。
中島:それでいうと、副島さんは3rd Placeの皆の動向を一番チェックしてます(笑)。
副島:はい。私が一番チェックしてます(笑)。渓山窯の篠原さんの動画から入るWEBサイト。あれがめっちゃ好きで、来年は私たちの窯も動画を作りたいなって。
梶原:あと東京視察用に飛行機チケットのお得情報を共有してもらって助かってます。
副島:「400年プロジェクト」の勉強会以前は、東京に視察に行くこともほとんどなかったんです。産地に留まっていたというか。でも、今は、やっぱり器のことを知ってほしいし、取引先さんに会いに行ったり、各地のお店にどんなお品を届けていこうか、積極的に考えるようになっています。
中島:自分が行けない出張でも、3rd Placeの誰かに写真を撮ってきてもらったりね。
篠原:産地ではまだまだ課題が山積みですね。跡取りをどうするか、原料や筆の問題、絵の具が日本では作れなくなってきている現状、使えない釉薬も増えてきています。業界の継続に関わる課題はたくさんある。一つひとつの窯元や会社がきちんとなっていくことが、器づくりを続けるための根幹にあると思います。
中島:今までは窯の技術が出ていかないように関係者しか立ち入れなかったんです。でも今はオープンになってきて、お互いの窯に出入りしながら、情報共有することで、業界として乗り越えていこうと。
瀬戸口:ジョイフルでは、こうやって経営の話をしているんです。
PASS THE BATON MARKETに向けて
PTB:そんな皆さんが今回出展してくださるきっかけはなんですか?
篠原:2020年にみんなで品川出張をしたんですよね。PASS THE BATON MARKETをそれで見に行って。お客さんの熱量に圧倒されて、ここに出たいなって。
副島:私は2023年に伝統的工芸品の「デデデデデンサン」のブースで出展させてもらったんです。その時に感動したんですよね。こんな売り場があるんだって。今回私は会場に伺えないんですけど、もうあのマーケットの様子を皆に見せたいんです。
瀬戸口:伊万里の山の中に住んでいると、やっぱり今器を作ってくださる方に出会えないんですね。だから今回、本当にお客様にお会いできるのが楽しみです。
梶原:毎日忙しくて料理を作るのも難しくて、お惣菜とかで工夫されている方も多いと思うんです。洗い物はひとつ増えてしまうけれど、それでも器によそうことで、生活に彩りを増やしてもらえたらなと思っています。
中島:有田焼はもともとホテルやレストラン用がメインで、一般の家庭向きのお品は後発的に生まれたんですね。今回はお店で取り扱っていない、すこし食卓の気分を変えてくれるような商品を持っていきます。
瀬戸口:どこの窯主もそうですけど「つくる」ことが純粋に好きなんです。今回は世に出ていない選抜隊を連れていきます。
篠原:「器あそび」を楽しんでほしいです。器の文様を通じて、絵を描いてる誰かが、使う人の幸せを願っている。それって、さみしくないやんって思うんですね。遊びのような気持ちで、器を手に取ってみてほしいです。
副島:デデデデデンサンに出た時に、私が嫁ぐ前の商品を出したんです。そしたら、20代の若い女性が「かわいい!」って買って帰られたんです。こてこての昔のものを実験的に出してみようかなって。5社それぞれの個性を楽しんでほしいですね。